鈴木貴博現場レポート代筆のTです。かなり個人的な感想ですので読み飛ばしてください。

昨日は、毎日新聞労組主催で第29回毎日新聞社編集綱領制定記念のつどいが毎日ホールでありました。内容はシンポジウムで、タイトルは「自衛隊って『戦場』に行くの?~問われる国民合意と報道」という刺激的なもの。

刺激的なのはタイトルだけではなくて、パネリストのメンバーも十分に刺激的でした(下の画像は当日配布されたプログラムより)。

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コーディネーターの滝野さんも含めると防衛大関係者がシンポジストのうちの3人をしめるうえに、東大の井上達夫さんも安保関連法については違憲だという立場を表明しつつも微妙な発言をされておられる方で(以前にも記事に少しかいた記憶がありますが…)、どんなシンポになるんだろうか、興味津々で出かけてきました。

シンポは、ご自身を護憲派といわれる伊勢崎さんもきわめて現実的な立場からの主張をされておられるため、井上さんの言葉で言うところの「原理主義的護憲派」のパネラーは不在。シンポの最後に別のところでの講演が終わって駆け付けられた伊藤真さんが特別発言という形で発言され、それでも憲法9条が日本の国の形を海外で一人も殺さない国にしてきたのではないかと井上さんの主張に一言呈する形にはなったものの、全体を通じては、かなり悩ましい内容といえます。頭がグルングルンする感じ。

ただ、井上さんの主張が報道などを通して流れているものよりも、アメリカの戦略への批判的立場なども踏まえてのものだということがわかったことは収穫でした。今後、井上さん、伊藤さん、伊勢崎さんなどニュアンスの異なる主張が協同して、安倍さんの暴走を食い止めることができないだろうかと考えさせられたシンポでした。

シンポのサブタイトルには「問われる報道」という言葉がありましたが、労組が主催するのだとしたら、このようなパネリストの構成とするのは如何なものかとも感じましたが…、どうなんでしょうか。期待されるのは、安倍の暴走を食い止める共闘は可能か?といった設定ではないかと…。これでは苦労して企画された労組のみなさんを少し批判しすぎになるのかもしれませんが、この企画のありようそのものに現在の報道のあり方の危機があるように思ったのは私だけでしょうか?

当日配布された資料から、パネリストの紹介と、パネリストから提出された当日レジュメの部分を紹介しておきます。IWJも撮影に入っていましたし、毎年この労組企画は何日かしてから毎日新聞に特集されるように思いますので、正確な報道はそちらでご確認ください。

*下記の画像をクリックするとPDFがひらきます

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