T・Tさんから、以下のメールをいただきましたので紹介します。

『世界』2016年1月号に、杉田敦さんの「憲法九条の削除・改定は必要か 立憲デモクラシーに基づいた安全保障論議のために」が掲載されています。

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国会を包囲する声が昨夏、もっとも大きくなろうとしていた頃、東京新聞や文芸春秋に井上達夫さん(東京大学大学院法学政治学研究科教授)の論考が掲載されたことに注目した人がいるかもしれません。例えば以下の様な論考です。

文藝春秋WEB 

安全保障と憲法
緊急提言 憲法学者たちはいつまでごまかしを続けるのか
憲法から九条を削除せよ
憲法を形骸化させ、安全保障論議を妨げる。戦後七十年の今こそ問う

私自身は、憲法九条の削除を求めるこうした主張をなぜ東京新聞が掲載するのか疑問に思うとともに、憲法をめぐる論説が単純ではなく、憲法9条を守る運動もかなり息の長いたたかいを強いられるだろうという予感を感じました。それだけ井上さんの言説はそれなりの説得力をもつように見えたともいえます。

とくに、自衛隊の存在に関して、九条を守れという主張は欺瞞だ、自衛隊が意見だという主張を運動はおこなってきたのか?という護憲派に井上さんが投げかける問いかけにどうこたえるのかが問われると感じました。

今回の『世界』の杉田さんの論考は、こうした井上さんのような主張に対するひとつの反論となっていますので、ぜひ昨夏の井上さんのような主張に触れて悶々としていた方は、考える材料のひとつとして読んでみていただけたらよいと思います。

今後、こうした議論が、市民にもわかりやすいかたちで大きくなるよう、期待しつつ、見守りたいと思います。(文・T・T)